トイレトレーニングはいつから始めるのが正解?
”1歳半には始めた方が良い””2〜3歳の方が理解出来るからスムーズ”等様々な意見がある”トイレトレーニング”。
・「周りはもうパンツを履いているのにうちの子はまだオムツを履いている」
・「親戚や祖父母に早くオムツを外した方が良いと急かされる」
周りの意見と自分の考えの違いに頭を抱える人も多いのではないでしょうか。
保育士を続けてきた私の経験では、トイレトレーニングを開始する年齢は”1歳半”がベストだと感じます。
ただ、これはあくまで私が経験の基準。
”まだトレーニングをしていない”と焦る必要は全くありません。
なぜなら、結論から言うとトイレトレーニングを始めるタイミングに正解はないからです。
「早めにトイレトレーニングを覚えて欲しい」と思う方もいれば、「ゆっくり自分のペースで頑張ってもらいたい」と感じている方もいると思います。それはどちらも間違っていません。
又、トレーニングに興味を持つ子と全くそうではない子、それぞれです。その子のペースに合わせてトレーニングを始めていく事も大切になってきます。
トイレトレーニングの始め方
トイレトレーニングを始めようにも”子どもがトイレに全く興味が無い””トイレに行く事を嫌がる”等の理由で悩む事もありますよね。
保育士歴7年目、もう時期8年目の私ですが未だに悩みが尽きません。
子どもは一人ひとり全く違うので”全員同じ方法”とはいかないのが難しいところ。
でも、一人ひとりに合ったやり方を見付けていくのがトイレトレーニングを成功させる大切なポイントになってきます。
上手くいかなくて悩むのは当たり前です。
自分のお子様に合う方法をゆっくり見付けていきましょう♪
では、実際に私が今まで行ってきた方法をいくつかご紹介していきます!
①トイレトレーニング用絵本を読む
トイレトレーニングを始める平均年齢は1歳半〜2歳。
この時期の成長は著しく、個人差はありますが言葉の理解も出来る年齢です。
とは言え、産まれてまだ数年しか経っていない子ども達に”全てを言葉で伝える”のは難しいものです。
そこで使用するのが”絵本”です。
簡単な言葉と絵が描かれた絵本を読み聞かせする事で、子ども達が理解しやすくなるんです。
絵本を選ぶ際には、子ども達が興味を持てる主人公のものを選択する事をおすすめします。
例えば、動物(犬・猫・ウサギ・ゾウ等)やキャラクター(アンパンマン・ノンタン等)が子ども達の目を惹きつけます。
それでもどんなものを選んだら良いのか分からない…と言う方の為に、私がトレーニング時によく読んでいる絵本を紹介したいと思います。
トイレ いけるかな
トレトレ トイレ
くろくまくん トイレで ち〜
おむつのなか、みせてみせて
トイレ(できたよ!アンパンマン)
ノンタン おしっこ しーしー
ひとりでうんちできるかな
②ご褒美(シールやカード等)を作る
ご褒美が貰える事は、子どもだけじゃなく誰でも嬉しいものですよね。
大変な事や嫌な事には目を背けがちですが、”ご褒美があれば頑張れる!”なんて事も多いのではないでしょうか。
子ども達にとって”トイレトレーニング”が重荷にならない様に、積極的に取り組んでもらえる様にご褒美を作る事がおすすめです。
子ども達は”シール”や”カード”に魅力を感じます。
そこで私が行っていた方法は、”シールを50枚集めたらカードのプレゼント”です。
まずは『トイレに行ったらシールを貼る』慣れてきたら『便器に座れたら』最後に『排尿が成功したら』と徐々にレベルアップしながら進めていきます。
シールは1枚ずつご褒美としてカードに貼り、50枚集めたら更に先生からの手作りカードのプレゼント。
子ども達のやる気アップに繋がる事はもちろん、もらったカードは子ども達の大切な思い出になります。
③トイレにキャラクター壁面を飾る
トイレトレーニングを嫌がる理由で1番多いのが、実は”トイレへの恐怖”です。
子ども達にとってはトイレは未知の世界。
大人でも初めての経験をする時には多少の不安や恐怖があるもの。子ども達がトイレを怖がるのも当たり前です。
幼稚園や保育園のトイレは、子ども達の不安を少しでも和らげる様にもともとかわいく作られている事も多いかもしれませんね。
更に子ども達が積極的にトイレに向かってくれる様、キャラクターの壁面をトイレに飾ってみましょう!
「アンパンマンもトイレでおしっこしてるんだね」「ドラえもんが〇〇ちゃんがトイレに来るの待ってるよ!」と誘うと子ども達も楽しい気持ちでトイレに向かう事が出来ます。
お家でなかなか壁面が飾れない…と言う時には、キャラクターのおまるがおすすめ。トイレに行くのが楽しくなりますよ☆
④オムツやズボンの着脱を促す
それでも全くトイレに興味がない…
そんな時に無理矢理トレーニングをさせるのも良くありません。
トイレトレーニングを行う上で大切な事は”その子のペースに合わせる事”です。
「周りはどんどんオムツを卒業していく…」と焦ってしまう気持ちはとても分かります。でも大丈夫!
「自分の子はゆっくりトレーニングしたいんだな」
「まだトレーニングをするタイミングじゃないんだな」と落ち着いた気持ちで見守って下さい。
出来る事から始めていきましょう。
まずはオムツ交換の際に自分で着脱が出来る様になる事を目標にしてみてはいかがでしょうか。
出来る様になればそれが本児の自信へと繋がり、自然とトイレトレーニングへ導いてくれますよ。
⑤”遊び”を取り入れる
「トイレトレーニングは順調に進んだのに、トイレに行きたがらない」。
この現象の多くの原因は、トイレに行くよりも遊びに夢中になっているからです。
子ども達が遊びに集中している時にトイレへと促す事は、簡単ではありませんよね。
保育者も出来る事なら遊びを中断させたくないのが本音です。
それならトイレに行く時にも遊び感覚を取り入れちゃいましょう!
「この電車に乗って下さい!トイレ行きですよ!」
「トイレまでうさぎさんで行こう!」
「誰が1番最初にトイレに行けるかな?競争だよ!」等の声掛けが有効です。
子ども達も遊びを途中で中断された感覚にならず、遊びの延長でトイレへと気持ちが切り替えられますよ。
トイレトレーニングには停滞期がある!?
トイレトレーニングを開始する時期。
それは実は”イヤイヤ期”と言われる自我の芽生えとちょうど重なります。
「前までは出来ていたのに、急に出来なくなった」
「せっかく出来る様になったのに、トイレを嫌がる様になってしまった」と言う事は実はよくあるんです。
”イヤイヤ期”は成長過程で必要なものですが、悩む方も少なくありません。
この時期の子ども達はきっと、なんでも嫌がりなんでも拒否します。
上記の方法を試しても上手くいかない事も多いと思います。
そんな時は無理をせず、思い切ってトイレトレーニングをお休みしちゃいましょう!
みんながみんな同じタイミングで出来る様になる必要は全くありません。
どうしてもだめなら一度休憩して、時間が経ったらまた少しずつ初めていけば大丈夫です。
まとめ
トイレトレーニングには正解がありません。
だからこそ悩むお母さんや保育者はとても多いと思います。
上手くいかず悩んでいる方は是非、上記の方法を試してみて下さい。
トレーニングを進める上で大切な事…
それは”無理せずその子のペースで進める事”です。
周りのペースに流されず、焦らずにゆっくりとトレーニングを行って下さいね♪